解説:
中禅寺 敦子 [ちゅうぜんじ あつこ]
- 稀譚舎発行『稀譚月報』の女性記者で、お転婆娘である。
中禅寺 秋彦の齢の離れた妹で、関口 巽に稀譚舎の仕事を世話した人。
一見少年のようだが、凛とした美人である。
- 『密室から消えた亭主』と『20ヶ月間妊娠している女房』について取材をしていたが、事件に関して忌まわしい“噂”が立ちすぎていることで『稀譚月報』で扱える内容ではないと判断、取材を辞める。
この事件についての関口 巽の情報源であり、取材を辞めた後も事件の解決に興味を持ち、関口や榎木津 礼二郎と共に久遠寺医院へ赴く。
行きがかり上の事情により、中禅寺 秋彦が執り行う『久遠寺医院の憑き物落とし』の現場に控える木場 修太郎ら警察関係者を手引きする役を担った。
- 流言飛語やデマゴーギーがどのような経緯で広がり仮想現実となるかを調査するため『相模湖バラバラ死体事件』に興味を持つ。取材先の相模湖で同じく取材に来ていた鳥口 守彦と関口 巽に出会うが、三人での帰路道に迷って、(誘拐予告状により)厳戒態勢中の美馬坂近代医学研究所へ偶然辿り着いてしまう。
その後も“デマゴーギーの伝播について”の調査は続けられ、バラバラ殺人の現場周辺(相模湖を除く)には“箱を抱えた礼服の幽霊”の噂があることを(久保 竣公の写真を入手に来た)青木 文蔵と木下 圀治に話した。また、自身も久保の書いた『匣の中の娘』を読んで、幽霊の正体が久保ではないか?と思っていたところだった。
- 関口 巽と共に、宇多川 崇の力になろうとして榎木津 礼二郎を巻き込んだ。
- 箱根・明慧寺を取材しに行く。
- 『韓流気道会』を取材するが、掲載記事を逆恨みされ『韓流気道会』に襲われたところを、同じく『韓流気道会』に追われている華仙姑処女と知り合いになり、二人で薔薇十字探偵社に転がり込む。