解説:

伊佐間 一也 [いさま かずや]

  1. 町田で『いさま屋』という釣り堀の親父をやっている。
    榎木津 礼二郎の軍隊時代の部下で、今川 雅澄とは戦友である。
    復員船の中でマラリアにかかり臨死体験をしたことで、無宗教から多宗教へと転じるが、伊佐間自身はその経験について滅多に語らない。
    釣り以外の趣味は笛を吹くことと妙ちくりんな創作物(オブジェ)を造ることで、発する言葉の数が極端に少ない割に相手に意図が伝わるという不思議な人物。
    切れ長の一重に細く通った鼻筋の公家顔で、前歯二本がやや大きい。背は高いが猫背気味なので小柄に見える。
    実年齢に似わぬ好々爺の如き印象の、瓢箪鯰のような男。

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  2. 山陰を旅行中の島根で、失踪中の雨宮 典匡と思しき男と出会っている。
    後日土産を持って中禅寺宅を訪れた際、「ずっと大事そうに箱を抱えた変わった男と一緒の宿になり、箱の中身を見せてもらった。」と、中禅寺 秋彦関口 巽鳥口 守彦の前で語った。

    参照作品:『魍魎の匣』
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  3. 釣りに出かけた逗子の海岸で一柳 朱美と知り合い、寒空に体調を崩した伊佐間は朱美の家で一晩世話になる。そこで朱美から朱美の身の上話を聞く。

    参照作品:『狂骨の夢』
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  4. 釣りに出かけた先で知り合った呉 仁吉の蒐集品の鑑定を、今川 雅澄に依頼する。

    参照作品:『絡新婦の理』
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  5. 一柳 史郎からの伝言を伝えに薔薇十字探偵社にやってくる。

    参照作品:『塗仏の宴』
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