解説:
柴田 耀弘 [しばた ようこう]
- 柴田製糸社長であり柴田財閥の創始者。榎木津 幹麿の知人。
たまたま人並み以上の富を手中に収めてしまった為に警戒心や防衛心が強くなってしまったが、元来は情けに厚く親分肌の傑物。
柚木 陽子と駆け落ちした孫・柴田 弘弥を柴田家へ連れ戻すが、直後に陽子の妊娠が発覚、陽子に対して幾つかの取り決め交わさせた。取り決めの根幹を成す内容は次の5つ。
1.子供(柚木 加菜子)が15歳になるまでの養育費を柴田家が払う。
2.母(柚木 絹子)の医療費を柴田家が払う。
3.養育費・医療費以外の金品の要求は一切しない。
4.柴田 弘弥とは生涯会わず、過去の経緯も一切口外しない。
5.取り決めの正確な執行を確認する第三者の監察を許す。
また、上記:5 の監察者として雨宮 典匡を人選した。
加菜子を実の曾孫と(死ぬまで)信じ、脳溢血で倒れた死の淵で突然「財産の凡てを加菜子に譲る」と言い出して遺言状を作らせるが、その後『加菜子誘拐事件』が発生、加菜子は行方不明まま、耀弘も死亡。
- 織作紡織機社長・織作 雄之介の後ろ楯になっていた人物で、織作家の先代当主・織作 伊兵衛の盟友である。