解説:

神崎 宏美 [かんざき ひろみ]

榎木津 礼二郎が出征前に交際していた女性。
素封家・岩崎 宗佑の孫娘で、宗佑の死後遺産を相続した。神崎グループ(高田家・平塚乗馬場・大磯の保養所・相模画廊)のオーナーで、“神崎 礼子”という偽名で、平塚乗馬場の契約調教師として働いている。
赤木 大輔に対しては“宇都木 実菜”を騙り、西田 新造に対しては“原田 美咲”を騙り、大鷹 篤志に対しては“真壁 恵”という偽名を使ってそれぞれ近づいた。
毒薬“しずく”を使って多くの人間を巧みに操り、自らは一切直接手を下さず一連の殺しを引き起こした確信犯的人物だが、そのように愚かな行動に走ったのも、全ては榎木津 礼二郎 に対する屈折した想いからだった。

参照作品:『邪魅の雫』
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