大正11年頃   久遠寺 菊乃、無頭児を出産。
昭和 4 年   柴田 弘明、結核で死去。
昭和 5 年   寺田 正江、死去。
昭和 6 年   寺田 兵衛・サト、結婚。
昭和 7 年   菅野 博行、久遠寺医院に居つく。
久保 竣公、誕生。
昭和 8 年   寺田 忠、肝硬変で死去。
暮れ 藤野 牧朗の母、死去。
昭和12年 8/15 柴田 弘弥・柚木 陽子、駆け落ち。
8/16 駆け落ちが発覚して柴田 弘弥・柚木 陽子、連れ戻される。
昭和13年 楠本 頼子、誕生。
昭和14年 藤野 牧朗、久遠寺 梗子を見初める。
昭和15年   柚木 絹子、死去。
9/16 関口 巽、藤野 牧朗の恋文を久遠寺 涼子に渡す。
久遠寺家一家は涼子以外、箱根の仙石楼に旅行中。
12/31 久遠寺 涼子、藤野 牧朗に妊娠を告げる手紙を書く。
昭和16年 2月 藤野 牧朗、久遠寺家へ赴き久遠寺 梗子に求婚するが断られる。
4月  藤野 牧朗、ドイツへ留学。
菅野 博行、久遠寺医院から失踪。
昭和17年   藤野 牧朗、帰国して帝大医学部に進学。
昭和20年   藤野 牧朗、徴兵されるが、終戦して復学。
昭和25年   関口 巽、雪絵と結婚。粘菌の研究を辞めて、物書きに専念する。
  中禅寺 秋彦、高校の講師を辞めて自宅を改築し、古本屋を開業。
中禅寺 敦子、『稀譚月報』の編集部に就職。
6/5 藤野 牧朗、久遠寺 梗子と結婚。
  原沢伍一の子を含む、三件の『赤子失踪事件』が起こる。
11月 久保 竣公、寺田 兵衛の前に姿を現す。
12/31 五色湯の屋根裏から、福来博士の千里眼セットが見つかる。
昭和26年   『穢れ封じ御筥様』誕生。
1/8 藤野 牧朗、体外受精の研究を完成させる。
1/9 久遠寺 梗子と大喧嘩の末に刺され、直後、久遠寺 涼子に殺害される。
久遠寺 梗子、想像による妊娠状態に入る。
3月 澤田 時蔵・富子夫婦、久遠寺医院を出て梅本 常子のところへ転がり込む。
暮れ 久保 竣公、『蒐集者の庭』で本朝幻想文学新人賞を受賞。
昭和27年 戸田 澄江、薬物中毒で死亡。
7月初旬 久遠寺 涼子、榎木津 礼二郎に久遠時 牧朗の捜索を依頼。
中禅寺 秋彦によって、久遠寺家の憑き物落としが執り行われる。
久遠寺 菊乃、久遠寺 涼子、久遠寺 梗子、死亡。
7月 柴田 耀弘、脳溢血で倒れる。
8/15 柚木 加菜子、楠本 頼子に武蔵小金井駅のホームから突き落とされる。
8/22 清野、『穢れ封じ御筥様』のペテン疑惑を『實録犯罪』にタレ込む。
8/25 柚木 加菜子誘拐予告状が発見される。
8/29 武蔵野の峠道で右腕見つかる。
木下 圀治、赤線取り締まり強化月間の助勢に出る。
8/30 相模湖で両脚見つかる。
関口 巽の『目眩』が掲載された『近代文藝』10月号の発行日。
関口、鳥口、敦子、相模湖からの帰りに美馬坂近代医学研究所に辿り着く。
8/31 『柚木 加菜子誘拐事件』発生。雨宮 典匡、須崎を殺害、加菜子を連れて失踪。
9/5 木場 修太郎、一ヶ月の謹慎処分を受ける、
9/6〜21 武蔵野界隈で、箱入りのバラバラ遺体が次々に発見される。
9/22 関口と鳥口、中禅寺宅に赴き“御筥様”とバラバラ殺人事件の関係について話合う。
9/24 木場 修太郎、青木 文蔵の陣中見舞いを受け、再び事件の単独捜査に乗り出す。
関口・鳥口・中禅寺、榎木津から『柚木 加菜子誘拐事件』の話を聞かされる。
木場、中禅寺から『柚木 加菜子誘拐事件』『連続バラバラ殺人』についての情報を得る。
9/25 関口と榎木津、楠本宅を訪問。途中で久保 竣公と出会う。
9/27 中禅寺、自宅に集まった一同に『柚木 加菜子殺害未遂』『連続バラバラ殺人』の謎を開示。
楠本 頼子の腕が発見される。
木場、『騎兵隊映画社』に行き川島 新造に会う。
9/28 中禅寺、関口・鳥口・榎木津を引き連れ『穢れ封じ御筥様』を退治する。
青木 文蔵、久保 竣公宅に乗り込む。久保 竣公、青木を負傷させて逃走。
9/29 美馬坂 幸四郎、久保を生体実験の為バラバラにする。
9/30 美馬坂、久保の両手足を遺棄。
10/1 久保 竣公の両手足が見つかる。
謹慎が解けた木場、拳銃を所持して美馬坂近代医学研究所に向かう。
中禅寺、美馬坂研究所に一同を集め“魍魎退治”を行う。
美馬坂 幸四郎、久保 竣公、死亡。柚木 陽子、逮捕される。
10/14 関口の単行本『目眩』の見本が完成。
    ---以降、順次加筆予定---