百器徒然袋 ― 風 戻る


『百器徒然袋 ― 風』は 迷探偵・榎木津礼二郎が大暴れする、全3話の中編集です。

※ 詳しい解説は『人名事典』を参照のこと(←但し、ネタバレ注意!!)

字は記述のみの登場者、印付きは本編上では名前の記述が無く他作品から本人と特定できる人)
登場人物
本島 俊夫 全話に登場
『百器徒然袋』の語り手。淀橋の電気工事会社の図面引き。
榎木津 礼二郎 全話に登場
薔薇十字探偵社の探偵。財閥・榎木津グループの御曹司。
中禅寺 秋彦 全話に登場
中野の古書店『京極堂』の主人。榎木津の友人。榎木津の、ほぼ唯一の“下僕でない友人”。
家業は神主、副業は“憑物落とし”。
益田 龍一 全話に登場
榎木津の探偵助手。元刑事。
安和 寅吉 全話に登場
榎木津の探偵秘書。
青木 文蔵 全話に登場
東京警視庁捜査一課一係の刑事。
木下 圀治 『五徳猫』に登場
東京警視庁捜査一課一係の刑事。
沼上 蓮次 『五徳猫』に登場 (※ その他の話には、名前のみ登場)
中禅寺 秋彦の友人の友人。全国を行脚して民話や伝説などを蒐集している好事家。
鳥口 守彦 『雲外鏡』に登場 (※ 『面霊気』には、名前のみ登場)
本島が『鳴釜事件』の際に知り合った、雑誌記者。
中禅寺 敦子 『雲外鏡』に登場
中禅寺 秋彦の妹。『稀譚月報』という雑誌の記者。
今川 雅澄 『面霊気』に登場 (※ 『五徳猫』には、名前のみ登場)
青山にある骨董屋『待古庵』の主。
木場 修太郎 『面霊気』に登場 (※ その他の話には、名前のみ登場)
麻布署の刑事。
近藤 『雲外鏡』『面霊気』に登場 (※ その他の話には、名前のみ登場)
本島の隣人であり幼馴染みでもある、紙芝居描き。
榎木津 幹麿 『面霊気』に登場 (※ その他の話には、名前のみ登場)
榎木津 礼二郎の父親で、元子爵。財閥・榎木津グループの長。
羽田 隆三 『面霊気』に登場 (※ 『雲外鏡』には、名前のみ登場)
羽田製鉄の顧問・会長。信濃 銑次郎や加々美工業と繋がっている人物。
1:五徳猫 ― 薔薇十字探偵の慨然
登場人物
奈美木 セツ  
池尻の素封家・信濃家で下働きをしている娘で、梶野 美津子の友人。
梶野 美津子  
下代田の旧家・小池家で住込で奉公している娘。
9歳で故郷の弥彦村から奉公に出された。
梶野 泰三  
梶野 美津子の父親。大正の震災の日に浅草で『左手を挙げた招猫』を買った。
昭和34年に死亡。
梶野 ろく  
梶野 美津子の母親。
信濃 銑次郎  
池尻の素封家で、渋谷の円山町で『銀信閣』というキャバレー兼個室付き浴場を経営。
銀信閣と隣り合わせに建つ遊郭『金池郭』とは商売敵。
信濃 カヲル  
信濃 銑次郎の娘。
小池 宗五郎  
下代田の旧家の旦那で、渋谷の円山町で『金池郭』という遊郭を経営。
金池郭と隣り合わせに建つ『銀信閣』とは商売敵。
小池 英恵  
小池 宗五郎の娘。
上田 健吉  
大手銀行の頭取の息子で、憲兵隊所属の青年将校。
片桐  
弥彦村出身の女衒で、梶野 美津子を円山に連れてきた男。
源治(1)  
小池 宗五郎の手下。
加藤  
榎木津 礼二郎と共に、梶野 美津子(小池 英恵)邸を買い上げに行った不動産屋。
事件に直接関系ない登場人物
睦子  
奈美木 セツに、自分の後釜として織作家のメイド仕事を紹介した女性。
その後、セツに自分に信濃家の下働き仕事を紹介して、自分は間もなく信濃家の仕事を辞めてしまう。
青田 太輔
本島が働く工事会社の経理を担当している中年男。
司 喜久男
榎木津 礼二郎の友人。浅草の的屋から『右手を挙げた招き猫』を乱闘騒ぎに乗じて盗んできた。
小早川
北九州の名家で、榎木津 幹麿の個人的な知り合い。
多々良 勝五郎 ※
中禅寺 秋彦の友人。沼上の先生。
中禅寺 千鶴子 ※
中禅寺 秋彦の細君。
里村 紘市
中禅寺 秋彦の、解剖好きの友人。
関口
中禅寺 秋彦の、事件に巻き込まれるタチの友人。駄目な奴。
久保 竣公
国分寺に住んでいた、中禅寺の知る人物。
2:雲外鏡 ― 薔薇十字探偵の然疑
登場人物
駿東 三郎  
加々美興業の現社長:各務 二郎の関東進出に猛反発していた加々美工業の現専務。
前社長の腹心。
各務 太郎
(神無月 鏡太郎)
 
加々美興業の現社長:各務 二郎の兄。
各務 二郎  
銀信閣に出資していた加々美興業の、現社長 。
権田 信三  
前社長に肩入れする地元やくざに対抗する為、各務 二郎が手を組んだ新興暴力団『蓬莱組』の構成員。
事件に直接関系ない登場人物
虎田  
神無月と協力関係にあった大阪警視庁の、警部。
小淵沢  
青木 文蔵の上司にあたる、東京警視庁の警部。
藍童子  
『伊豆の騒動』で暗躍した霊感少年。
源治(2)  
安和 寅吉の父の友達。戦前の出入りで足の筋を切られて、寝たきり。一本気ないい男。
榎木津 総一郎 ※  
榎木津 礼二郎の兄。日光の方で外国人向けの保養所をやっている。
3:面霊気 ― 薔薇十字探偵の疑惑
登場人物
菊岡 範子
(鯨岡 奈美)
 
羽田 隆三の中目黒の別宅を管理する女性。羽田製鉄の元秘書。
鯨岡 勲  

羽田 隆三の息がかかった男。

山倉 是通  
元華族。
『鯨岡 奈美』素行調査中の益田 龍一が立ち寄った直後、家宝の香炉が盗まれた。
大村  
植木屋。
『鯨岡 奈美』素行調査中の益田 龍一が立ち寄った直後、大枚叩いて買い求めた毘沙門天の像が盗まれた。
高田  
池袋の刀剣屋。
『鯨岡 奈美』素行調査中の益田 龍一が立ち寄った直後、刀一振りが盗まれた。
土居  
池袋の茶道具屋。
『鯨岡 奈美』素行調査中の益田 龍一が立ち寄った直後、店で一番高価な桃山時代の手鏡が盗まれた。
坂野(1)  
木場 修太郎と共に羽田 隆三の別宅を捜査した、若い警官。
事件に直接関系ない登場人物
花田  
本島が勤める電気工事会社の事務。
坂野(2)  
本島の住む文化住宅で、本島の真裏に住んでいる一人暮らしのお婆さん。


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