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2006-11-06
邪魅の雫
エントリーの日付は今日(11/6)になってますが、実は10月中に読み終わっていました。
感想を一口で言うと、「面白かった!!」
て、京極堂シリーズはどれを読んでも駄作は無いし面白い作品ばっかりなんですけど・・・本作は、分類として“私のツボにハマる”ほうのストーリーだったもんで、けっこう楽しかったです。
その、“私のツボ”っていうと・・・
例えばシリーズの中で私が好きな作品を挙げるなら、『魍魎』『狂骨』『絡新婦』『塗仏』『邪魅』、これらの話のほうが『姑獲鳥』『鉄鼠』『陰摩羅鬼』より、どちらかと言えば好き。
特に、『塗仏』は大好き。
なんかね、最近自覚するようになったんですが・・・私は推理の傾向として、色んな場所で別々に起きている事件を関連づける作業が必要になるストーリーが好きなようです。
そういった意味では、『塗仏』なんかは“ツボ”として“究極”なわけです。(笑)
まぁ、『魍魎』に関しては作風から漂ってくる異様な不気味性に惹かれてしまう・・・という要素から、私的に特別な作品でもあるのだけれど・・・。
そして、『邪魅の雫』。
今回も当然のことながら多数の人物が事件に関わってくるのですが、その中の“誰か1人”に感情移入して読むことをしなければ、割と簡単に“事件の構図”というものは見えてきます。
ただ、その“構図”の裏に隠れている心情・心理などは、やはり中禅寺の口から語られるまで解らなかったりするんですけど・・・。
というわけで現在、サイトにUPする為に人物データを整理中です。(笑)
(居るかどうかわかりませんが)あのデータを利用されている方は、もう暫しお待ちくださいませ。
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・・・そうそう、あれって誤植なの?それとも、原文がそうなってるの?
とある『事件の重要関係人物』の名前が、18ページ分に渡って間違ってるんですけど。
(澤井 → 澤田になってる)
そういえば以前どれかで、榎木津の名前が『礼次郎』ってなってた作品もあったような・・・(^_^;)
こういうのって、文庫で刊行される時には直ってるもんなんでしょうか?
京極堂シリーズを文庫で買ったことが無いので、わからないんですが・・・。