雑記

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2008-08-04

映画『魍魎の匣』

先日言ってました、DVDの感想です。
『姑獲鳥の夏』に続いての映画化ですが、私個人の評価としては「まぁ、精々頑張ってこんなもんだろうな…」って感じです。(ちょっとエラそうですが)

『姑獲鳥の夏』と同様、レギュラー面子のキャスティングに大不満があるのは置いといて…1番問題アリなのは、やはり“尺”に無理があるということですかね。2時間ちょっとの中であの話の内容を描写しきるのは正直無理でしょう。なんかもう、力技で2時間ちょいにまとめ上げた感でいっぱいです。
原作を読んで知っていれば今回映像化されなかった細かい部分(ストーリー)についても各自で脳内補完できるでしょうけど、原作知らずに観た人には、正直意味不明なストーリーになっていて、理解に苦しんだのではないでしょうか?(汗)

評価すべき点としては、映像化不可能とも思われる摩訶不思議な諸々を、よくここまでビジュアル化したということです。
はっきり言って小説の読者ですら皆、ビジュアルとして明確にイメージするのは難しい世界観です。研究所とか、生命維持装置とか…e.t.c.
実際にビジュアル化された物に納得できるかどうかは人によって違うと思いますが、“カタチにできた”という点においては評価すべきだと思います。


さて。
『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』とくれば、次は『狂骨の夢』となるんでしょうか…?
私は、ある意味『狂骨〜』のほうが映画化は難しいのではないか?と思ってます。なぜなら、小説既読の方はご存知のとおり、『狂骨〜』という作品は小説ならではの手法を使った“読者に対してのトリック”があるからです。
(そういう意味では、最新刊『邪魅の雫』もそうですが。)
もし、これを映像化してしまったら…もう、映像化=ネタバレです。(笑)

なので、『狂骨〜』が映画化されるとしたら、それはそれで興味はあります。


…そういや、『魍魎の匣』がアニメ化されるという話を聞きました。
期待半分、不安半分ですが…キャラ原案が『XXXHOLiC』のCLAMPらしいので、ちょっと期待できるかも?と、私個人は思ってますが。

 


16:15:23 ‖ 7 comments 0 ‖ Category: Impressions