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2004-12-12
戦場のピアニスト
何度も繰り返し観た映画ですが、地上波で観たのは今日が初めて。
どうでもいいけど、あまりにも大きくカットしすぎなんじゃないですかねぇ。特に、シュピルマンが最初の隠れ家にあったピアノを前に“弾くフリ”だけをするシーンなんて、カットしてしまうのはいかがなもんでしょう?
この映画、シュピルマンの目を通して見た史実を淡々と映像化しているところに良さがあると思うわけで(逆にその点を批評する人もいますが)、たしかにホーゼンフェルト大尉と出会うサバイバル生活以前のエピソードは、カットしようと思えばいくらでもカットしたって話のつじつまを合わすことはできます。
でも、その淡々と描かれているエピソードや関わった人の1つ1つがシュピルマンの事実を語るものであることは間違いなく、この作品の持つ特性からしても、本来ならノーカットで放送すべき作品だと思うのです。
手記の中でカットできる最低限の部分は、映像化された時点ですでにカットされているはずですし、これ以上カットできるエピソードなんて無いと思うんですけどね。フィクションじゃないんだから、適当にカットしてしまったら美味しい部分しか報道しないドキュメンタリー番組と同じじゃないですか。
やはり、しょせんは『地上波』なんですかね。
この映画には、観る者を感動させるような“あざとい演出”はありません。だから、「面白い」とか「つまらない」とか、映画に対してそういう評価しかできない人には何ら意味のない映画だと思います。
私には、何回観てもその度に様々な感情が去来する映画です、この映画。
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