ネットサーフィン中に辿り着いた、とあるサイト。
私は基本的にSafari利用者なんですが、トップページにアクセスしたとたん“アクセス制限”にかかって“凄いこと”が書いてあるページに飛ばされましたワ。
いやぁ、長年ネットサーフやってるけど、ここまでやってるサイトに出くわしたのは初めて。
呆れてアゴが落ちそうになりましたよ、正直。
SORRY...
大変申し訳ありませんが、当サイトはJavaScriptおよびDHTMLを多用しておりますので、下記に該当される方のアクセスは出来ないようになっております。
隅々まで快適にお楽しみ頂く為このような処理をさせて頂いておりますので、なにとぞ御了承くださいませ。
・Internet Exproler以外のブラウザを御利用の方
・JavascriptをOFFにされている方
お手数ではございますが、IE(ver5.0以上)を御利用になられて、再度お越し下さる事をココロよりお待ち申し上げマス。
いや、気持ちは解ります。
きっとサイトデザインに凝ってらして、自分の狙い通り以外の見え方では絶対に見てもらいたくないんでしょうね。私もサイト作っていて何度も思ったことありますよ、どんな端末・OS・ブラウザで見ても同じように見えてくれればなぁ〜・・・って。
よくサイト内に“推奨する閲覧環境”について細かく記載しているところを見かけますが( ウチもそうかもしれない)、そういうサイトの製作者さんもたぶん同じ気持ちなんだと思います。環境によって同じように見えないのはどうしようもない事だし、書いてないよりは書いてあるほうが、少なくとも製作者の意図は伝わる可能性はありますからね。
でもね・・・いくらなんでも、アクセス制限までかける人はフツウいませんよ。(^^;)
残念なことに、こちらのHPの公開者様は『ウェブ』というモノに対して激しく誤った認識をお持ちのようです。
だいたいですよ、『隅々まで快適にお楽しみ頂く為』って・・・なによ?快適かどうかなんて閲覧者が見て判断することでしょうに、こっちが見る前に勝手にテメェの物差しで決めるんじゃねぇ。まったく大きなお世話です。
マルチユーズな仕様になってないなら、とりあえず推奨環境だけ記載しておいてくれれば、もし「快適じゃない」と思った時に閲覧者のほうで何とかしますよ、そこが“見たい”ページならば、ふつうはね。
この引用文によると、アクセス制限処理がいかにも“閲覧者の為”のように書いておられるが、『弾き飛ばされて出直してこい』のどこが閲覧者の為なんでしょうか。私には製作者のエゴとしか思えませんよ・・・正直、偽善的な書き方せずに『自分の為』って素直に書けば?と言いたくなります。
あと、もう1つツッコませてもらうなら・・・
なぜ、マックにはアクセス制限をかけないのでしょう。
たぶん、同じIEの同じVer.でもマックとWinでは見え方が変わってくる(っていうか、別物のブラウザと考えるべき)、という認識が無いだけなんだとは思いますが・・・だとしたら、中途半端なアクセス制限ですね。
ていうか、そんなこと言い出したらキリが無いわけで、ブラウザで設定してる文字サイズや使ってるモニターの解像度なんかでも簡単にレイアウトは崩れてしまうのだから、はっきり言って、もしもブラウザだけを特定すれば問題は解決すると思っているのだとすればお気の毒なことです。
・・・と
まぁ、かなり仰天なサイトだったので取り上げてみましたが、閲覧者に対してそこまで強要しようとする姿勢には、ある意味脱帽です。
閲覧者を制限するのはHP公開者の自由ですが、閲覧者がどのような環境で閲覧するかも閲覧者の自由なんです。本来ウェブとはそれが前提で利用されるものであり、それがどうしても許せないというなら、ウェブを利用して何かを配信したり公開すべきじゃありません。
残念なことに、そういうサイトもあるってことで。