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2006-05-07
競技か?ショーか?
何のことかと言うと、フィギユアスケートの話です。
荒川静香ちゃんがプロ転校決定的になって、私個人としては大変がっかりしています。
別に引退するわけじゃないし、プロになったからと言ってしーちゃんのスケートが見れなくなるわけじゃないんですけど・・・
例えばオリンピックなんかも、フィギュアの最後を飾るエギジビジョンのチケットは大人気で、早々に無くなってしまうのだとか。つまり、世間的にも『ショー』としてのスケートの人気度は高いというわけですね。
私は『競技』としてのフィギュアスケートには高い関心があるけど、『ショー』としてのフィギュアに対してはその1/10ほどしか興味がない。
そんなふうに思うのは、もしかしたら私だけなのか・・・?
競技だと思うから興奮もするし、緊張もする。
滑ってるの見て「あぁ、キレイだなぁ〜」とウットリするだけなら、ジャンプを見分けるスキルなんて必要ないもん。繰り出す技の難易度が解らなければ、競技として観戦してる意味ないだろ。
そりゃぁ、エギジビジョンやアイスショーでは「競技規定の枠に縛られず、自由な演技ができるという点で面白い」と言う人も沢山いるけれど・・・実際はどうなんでしょう?
私には、規定に縛られないということで、楽なプログラム構成のスケーティングにしちゃってるだけのように思うんですけど。(つまり、不得手なことや確実性の無いものはプログラムに盛り込まずに済ませてる)・・・だから、スケーティングのテクニック披露という点においてはとてもバラエティに乏しく、期待はずれに終わることが多いのです。
それに、競技では違反になるようなコスチュームや小道具、はたまた音楽を使用できるというのが、そんなにエキサイトするようなことなんでしょうか?
確かにきれいな照明の中でスポットライトを浴びながら滑る姿は目の保養にはなるかもしれませんが・・・それだけなら、わざわざ超一流のスケーターでなくともそこそこ滑れるスケーターに衣装を着けさせて滑らせておけばいいじゃん、ディズニー・ワールド・オン・アイスでも見に行けば?と思うわけ。
リレハンメルのエギジビジョンでフランスのスルヤ・ボナリーが、競技では違反になるバックフリップ(< 彼女の得意技)を披露してくれたけど、同じ『規定の枠を超えて』でも、こんなふうに枠を超えてくれるなら大歓迎なんだけどな・・・。
しーちゃんは「プロ活動における収益の一部を強化に充てる」という意向らしいけど、少なくとも私はアイスショーなどの商業スケートにお金を落としたいとは思わないです。
同じように商業的なやり方でも、プロ野球やプロサッカー同様、『競技として観せること』で金をとるやり方ならお金を払って観にいこうかな・・・と思うけど。
とにかく、競技選手として引退せざるをえないスケーターの受け皿(天下り先)のようなアイス・ショーには興味ないし、村主章江さんみたく“観客に見せること”に拘っているようなスケーターこそ、アイスショーなんかの商業スケーターに転向すべきなんじゃないでしょうかね?
Comments
自分は聞きかじりなんですが・・・w
プロになると競技選手と大きく変わるのが、故障などでショーに穴をあけられないということらしいです。
当然競技よりジャンプの難度は落とし、確実な着氷で怪我をしないようにするそうですね。
ジャンプの回数も競技では7回飛ぶという規定がありますが、アイスショーのプログラムでは、1つのプログラムでそんなに飛ぶことはないそうです。理由はやはり怪我が怖いから・・・
カタリナ・ビットのようにプロから競技者に戻ることも制度上は可能らしいですが、プロの構成から競技用の構成に戻すのは並大抵の努力では難しいと聞きました。
全く別物と考えた方がいいみたいですよ。
よって双方ともにいいところがあると(笑)
あくまでも主観あり、私個人の好みですから。
> よって双方ともにいいところがあると
アイスショーの(コンペ観るより)いいところって、なんですかね?
私には何度観てもそれが解らない or あっても興味が無い、ってだけのことなんで・・・。(笑)
穴をあけちゃならないってのは、スケートだけに限ったことではありません。野球だってサッカーもそうだし、スポーツでは無いけれど(フィギュアに近いという意味でいえば)バレリーナだってそう。
“怪我をしてしまう”ということは、“興行”という目的の中ではそれは大問題です。しかし、怪我を恐れて手を抜く野球選手やサッカー選手、はたまたバレリーナがいるでしょうか?看板選手やプリマドンナだって『手を抜いた』プレーや演技を見せるなんてありえません。
それが『プロ意識』っていうものでは無いでしょうか。
ラミーさんの言葉を借りて言うなら、アイスショーのプログラムでジャンプを7回飛ぶことに躊躇するようなスケーターは、(私に言わせれば)本当の意味でのプロとは言えないと思うのです。
第一、元記事でも言ってるように、他のスポーツには賞金やタイトルを懸けて闘うことで興行が成立するのに、なぜフィギュアに限ってはそれが無いのか?ということです。
それは、私のようにフィギュアをスポーツ観戦として楽しんでいる人間がごく少数なため、コンペを開催しても収益が見込まれず興行が成り立たないということにほかなりません。
翻せば・・・それが成り立つのなら、3回転半や4回転を飛べる若い選手がいきなりプロになることもあり得るし、それはそれでいいと思うのです。
(そんなことすると、タラ・リピンスキーの時みたいに、有望選手のプロ流出を恐れたアマ連盟が怒りだしてまた変な規則作っちゃうかも(苦笑))
だから現在のアイスショーというのは、(言葉は悪いかもしれませんが)元記事でも言ったように『現役スケーターの天下り先』にしか見えないんです。
私はバレエなんかも好きで観に行ったりするくらいですから、アイスショーも嫌いではありませんよ。
ただ『フィギュアスケート』を観るのなら、アイスショーなんか観るよりコンペを観るほうが100倍楽しいっていうだけなんですが。(笑)
アイスショーは『競技』では無いし、『非競技=競わないもの』はスポーツじゃない・・・というのが私の感覚なので、だから、私もラミーさんのおっしゃるとおり全く別物だと思います。
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