雑記

思ったこと、あれこれ・・・

2004-12-14

コモンセンス

例えば、私達は地球が丸いことを知っています。「その根拠を述べよ」と言われたら上手く説明できるか疑問ですが、とにかく先人達の築いてきた学問上の知識によって常識的に地球が丸いことを知っています。常識だから、もし「地球は平らだ」と唱える者が居れば「なにバカなことを言ってるんだろ」と思うわけです。
しかし、タイムマシンでも使って「地球は平らだ」と信じている大昔の人々に対して地球は丸いことを一生懸命説明したところで、おそらく理解してはもらえません。当時の常識の中では、逆に“嘘つき”扱いされるのが関の山です。

何をか言わんや・・・
北朝鮮から渡された骨についての鑑定結果のことです。


帝京大学の行った『ミトコンドリアDNA』による鑑定ですが、その分野における研究や鑑定技術の水準において、帝京大学は他よりはるかに卓越していたのだそうです。つまり日本の国内においても「まさか鑑定できたとは・・・」といった具合らしいです。

DNAによる鑑定技術というものが世界的にどこまで進歩しているのか、またどの程度浸透しているのかについては専門家じゃないのでよくは知りませんが、北朝鮮と対峙するにあたって今回の鑑定方法や鑑定に基づく理論がその分野において『常識』なのかどうかは、重要なポイントだと思うのです。事実、北朝鮮はこの鑑定結果を「嘘だ」と反発してきているし、詳しい鑑定方法等の開示を求めてきています。
鑑定結果を突き付けられてもなお北朝鮮が反発してくる理由ですが、もしかしたら“ただ虚勢を張っているだけ”なのかもしれませんし、北朝鮮における技術水準がそこまで追いついていない為に今回の鑑定を理解できず、こちらの抗議理由をマジに侮ってのことかもしれません。帝京大学の水準が世界的な常識までも卓越していたのだとすれば(< 実際のところどうなのかは知りませんが)、それを知っていて、常識を超えた鑑定結果を信憑性の低いものとしてアピールする為の抗議かもしれませんし、本当のところは全くわかりません。

しかし、地球は丸いことが如何に真実だったとしても、地球が平らであると信じられている世界においてそれは『常識』にはなり得ません。地球が丸いことを真実にする為には、こちらの常識の中に引っ張り込むしかないわけで・・・この鑑定結果によって北朝鮮を黙らせるには、少なくとも今回採用された鑑定方法と理論が世界的水準で支持されていなければ難しいのではないでしょうか。
その辺のところ、実際はどうなのでしょう?
私は、この貴重な鑑定結果がまさに『ぬかに釘』となってしまわないだろうか、それを懸念しています。


・・・余談ですが、私は学生時代に全教科・全科目中で、『生物』の細胞や遺伝子関連の分野が最も得意かつ大好きな授業でした。その『好き』と『得意』を活かしてその道に進んでいれば、もしかしたら今頃は時代の求む最先端の事業や研究に携わっていたかもしれないな、と
最近ちょっとだけ悔やんだりすることもあります。(^^;)

(21:52:08) ‖ Category: 社会ネタ

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