雑記

思ったこと、あれこれ・・・

2004-12-19

陰摩羅鬼の瑕

『やりたいこと』って書いたとたん無性に読みたくなってしまい、昨日から今朝方にかけて一気読みしてしまいました。(笑)時間がなくてもその気になれば読めてしまうんだな、と自分でも驚いてますが。
データはそのうちUPするとして、とりあえず感想を・・・。
(具体的なことを書いてしまうとネタバレ甚だしくなってしまうので、全体的なインプレッションだけ)


『塗り仏』以降、サイドストーリーや外伝的な短編集は発行されていましたが、いわゆる本編?としてはかなり時間をおいての作品だっただけに、期待はしていました。厚みも『鉄鼠』や『絡新婦』と同じくらいのボリュームだし、『絡新婦』や『塗り仏』に見られるように複数の事件が絡み合ってのジェットコースター的な展開を想像していましたが、実はそうではありませんでしたね。
話の舞台は由良邸1か所のみ、しかも2/3ほど読んだ時点でも、まだ顔ぶれが出そろった程度で事件としては何も進展していない。(というより、事件自体起こってないと言うべきか)
私としては、『姑獲鳥』(京極堂シリーズの起点)に戻ったような読みごたえを感じました。そういう意味では私は面白い作品だったと思うのですが、ジェットコースター的な展開や結末のドンデン返しを期待してる人には期待はずれに終わってしまうかもしれませんね。
今までと微妙に違うと感じた点は、これまでは榎木津の“視たモノ”は中禅寺の到達している真相の裏付け的要素である場合が多かったのと異なり、今回の場合は逆で、中禅寺の持つ真相が榎木津の“視たモノ”の裏付けになっているような気がします。まぁ今回探偵は目が見えなかったという、いつもと違う状況下でのストーリーだからそうなるのでしょうが。中禅寺も珍しく自ら“調べる”ことをしてますし。(笑)いつもなら、“調べる”というのは薔薇十字団( = 榎木津のいうところの下僕達)の役回りですからね。

まぁ、甚だしいネタバレは京極コンテンツにUPするとして・・・
この作品、『魍魎』や『狂骨』のように、半分ほど読めば読み手にも事件の真相になんとなく察しがつく、言ってみれば“分かりやすい”作品なのでは、と思います。

(それよりも私は、大好きな榎木津が主役となる『徒然 - 風』のほうを早く読んでしまいたい。)

(09:18:35) ‖ Category: Impressions

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