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2006-07-17
そういうの、誰が教えるの?
8階建ての、某大型スーパーのエレベーターでのこと。
私は1階で昇りエレベーターに乗って、行き先である7階のボタンを押した。
エレベーターは途中2階に停まり、そこで若い女の子の二人連れが乗ってきたのだが、「え?」と思ったのは、その女の子たちのとった行動だ。
かしましい女の子二人連れは、乗り込んできてすぐ
「あれ、7階押してないじゃん!」
と言って、慌てて7階のボタンを押した・・・横の低い位置にある『身障者用』の方の、7階のボタンを。
通常我々が使用する階数ボタンは、扉の左右どちらかのすぐ横に縦に並んでいる。
私の行き先も7階だったから、当然私は「7階押してないじゃん」の会話を聞いた時に、「え?押してあるじゃん!」と心の中で不思議に思ったのだが、彼女達は『身障者用』の7階ボタンが点灯してないのを見て、そう言ったようだ。
それを見て、ちょっとギモンに思った。
世間でエレベーターを頻繁に利用する人は沢山いるけど、『身障者用』のボタンについて間違った理解をしている健常者って、もしかしたら結構いるんじゃなかろうか・・・と。
よく考えたら、日頃エレベーターを利用する際に、乗ってきて何のためらいも無く『身障者用』ボタンを押してる人は、けっこう見かける。
そういう人達も彼女らと同じで、“車椅子の為に低い位置に取り付けてあるだけで、扉横の通常のボタンと同じ機能をする”と思っているんじゃなかろうか。
身障者用のボタンは(階数ボタンだけでなく、エレベーターを呼ぶ為のボタンも)、押したらエレベーターが『身障者が乗っている(エレベーターを待っている)』と認識して特別な動きをするって・・・もしかして、知らない?
これって、エレベーターの動作によっては、利用者の中に身障者が居ない時はエレベーターを待ってる他の利用者に迷惑がかかる場合もあるし、それ以前に健常者がなぜ身障者の為に設けられた機能を使用するのか、モラルの問題だ。
そういうのって、誰が教えるわけ?
親?学校の先生?
私は常々
「日本て、社会的弱者に冷たい国(民族)だな・・・」
って思うんだけど、なんでだろうね。
「ほかが一杯で停められないから」という理由で、身障者用の駐車スペースに平気で車とめるのも日本人くらいのもんだ。
せっかく身障者用の設備が充実してきても、健常者のモラルや認識が不足してる限り
その機能を100%発揮できないという現実・・・。
ホント、日本はまだまだ福祉後進国だと思う。
Comments
まぁ車椅子用のボタンの機能って知ってる人少ないですからね。押したらどういう作動をするのか・・・
小さい子供が押しちゃっても親が注意しない。というか機能を知らない・・・というのが殆どですから。
・・・でも、実際のところ車椅子対応型EVを設置している建造物って、1箇所だけ・・・という場合は少なく、全機に設置してあるケースが殆どなんで、開閉時間の違い以外はほとんど同じ・・・というのが現状ではありますが。
駐車場に関しては・・・障害者用スペースに平気で駐めてるケースってあまり見かけませんが。見てないだけかな?
むしろ障害者用の公衆トイレに平気で入ってく奴の方が多くて困り者ですが。あれって設置箇所が少ない上に、健常者が使用するとどんなに困るか知らない人が多すぎる。こっちも問題ですね。
あら、珍しい方からコメントが・・・ありがとうございます。
身障者用のトイレ、確かに問題ですよね。
駐車スペースの件は、都会のほうではさすがに“人の目”を気にしてか堂々と駐める人は少ないと思うのですが、田舎のショッピングモールとか行くと、満車で駐める場所が無かったりすると、身障者用とか軽自動車用とかお構いなしに駐めようとする人、普通にいるんですよね・・・て、私だけかな、そう感じるの。
エレベーターは、(そのスーパーがそうなんだけど)、
2機並んで連動して動いてるうちの左側だけが『身障者対応』機だったりする場合、籠(かご)を呼ぶのに身障者用のボタンを押しちゃうと、右の籠のほうが近い階にいても、遠い階にいる左のほうが降りてこよう(昇ってこよう)とするから、せっかくすぐ隣の階に籠がいるのに、結局一往復分待たなくちゃいけなくなったりして・・・そういう時、「なんで、身障者用のほうを押したりするんだよっ!」って、心の中でムカツク&舌打ちすること、よくありますね。
マジですかー。
しらんかった。。
てっきり、車椅子に乗ってるひとの目線にあわせてるから、背の低いこどももそっちを押すもんだと思ってました。。
(でもこどもの身長からすると、通常のボタンは高すぎて届かないんですよね。←ひとりで乗る年齢になっても。これは親としては不満。自分でやってみたい年齢ってあるのに。)
今日から気をつけます!
あと身障者用の駐車スペースには停めません!
「社会的弱者に冷たい」というのは、
日本の文化として「他人と違う」のは恥で、恥は隠さないといけないというのが根付いていたからじゃないでしょうか。
だからって「いっぱいだから」という理由で身障者用すぺーすに停めていい理由にはなりませんけどね。
これまた、珍しい人から・・・(笑)
私個人の考えですが、小さい子供は身障者じゃなくても『社会的弱者』のカテゴリーに入ると思ってますので、子供が子供だけでEVを利用する時に、低いところにある『身障者用』ボタンを利用するのは妥当なことだと思ってます。
マロさんのおっしゃるとおり、健常者用のボタンは小さい子供が利用するには確かに位置が高すぎ・・・。
ただ、同じ利用するとしても、子供が『健常者用』のボタンと『身障者用』のボタンの違いをちゃんと知っているかどうかは大事ですよね。
私の住んでる東急沿線では、近年猛烈な勢いで各駅のEV設置工事が進んでおりますが、(うちの最寄り駅もそうなんですが)設置経費削減からか、設置されるEVにはハナから『身障者用』のボタンしか無いのが多いです。
かと言ってEV自体は『身障者用』だけでなく、通常の客の利用も兼ねているので、私も大荷物を抱えて階段の昇降がキツい時は普通に、たった1つしか無いそのEVを利用しますけどね。
ただ、EVに『体の不自由なお客様を優先してご利用ください』と書いてあるので、当然そういう場合は遠慮しますよ。
駐車スペースも、産気づいた妊婦さんを搬送してて一刻を争うような場合に仕方なく駐めることを咎める人はいないでしょうし、身障者用の公衆トイレも、どうしてもテンパってて立ちションをされるよりは「ごめんなさい」の気持ちを持って拝借することを咎める人はいないだろうし・・・
社会的弱者に冷たいというのは、『目の前にいる弱者を助けようとしない』というのもそうだけど(< ていうか、それって人間としてどうなの?ってレベルだよ)、それよりも全体的な『福祉に対する無関心』からくる認識不足が根本的に起因しているのだと思います。
“知らずにやってる心の優しい人”も、いっぱいいるでしょうから・・・。
社会的弱者の立場は、弱者でない者には『知ろう』としないかぎり知る事のできない性質のものなのに、その『認識』を広めることについて機能してないのが日本の現実なんでしょうね、学校でもなんでも。
優先座席じゃないとお年寄りに席を譲ろうとしない人は、自分がヨボヨボの高齢者になって初めて、その大切さに気付くんだろうな・・・(苦笑)
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