“悪気はなかった・・・”
これほどタチの悪いものは無い。
そう考える私って、心が狭いのでしょうか？

悪気が無かったと言われれば、それ以上責めることはできません。
しかし、悪気があろうが無かろうが『起こった結果』には変わりはない。それならいっそ、『悪気』があってやってくれたほうが分かりやすいし、怒りをぶつけることだってできる。

だからタチが悪いと思う。

悪意の不在が許されるのは、どこまでですか？
悪意がなければ果てしなく許されるのですか？


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と書いたあとで反応がありました。

許される・許されないを決めるのが自分自身の基準でいいなら、私が許せると思えばそれが正解であり、私が許せないと思えばそれも正解なのだ。

今までは、ことあるごとに『悪意の不在』というタチの悪いものに悩まされていました。「悪意が無いなら許すべき』という観念に縛られて、言いたいことをどれだけ我慢してきたか・・・。

悪意が不在だっだとしても、堂々と「許せない！」と言っていいんです。

相手を許すことが自分自身を許すことになるなら、今までの私は何度も自分の心とは裏腹に相手も自分も許してきたことになります。 そんな『嘘つき』の自分なんてもう許さないし、許せないことを「許せない」と言うことに躊躇もしないことに決めました！


気持ちが楽になったヨ。

許せないのに許さなくちゃいけない
許せるのに許しちゃいけない

どちらも葛藤だ、自分の心に背かなきゃならないのだから。
心に背いて善人（のふり）をするか、心に背いて悪人（のふり）をするかの違いだけだ。
悪人のフリなら、人に悪態をつかれても耳を貸さなければガマンできることもある。自分自身で『許せる』自分を知っているから。
でも善人のフリをすることは・・・後ろめたくて、とても辛い。そこには『許せない』自分がいる（少なくとも自分自身はそれを知っている）のに、周りに対してはあたかも寛容な人物であると嘘をついているのだから。

これまで、私の中で『許せないのに許さなくちゃいけない』状況を作り出していたものは、『悪意が無ければ許すべき』という概念だったのだと思います。この概念に縛られてどれだけ多くの人を善人ヅラして騙してきただろう。

私は人が思っているよりも、ずっと醜い人間です。

もう、後ろめたい思いをして善人のフリはしません。
「許せない」と言うことにも、後ろめたさを感じません。
そのことで、人から心の狭いヤツだと思われたって構いません。

だって、それが本当の私の姿だから・・・。