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2008-02-10
鬼太郎
『ゲゲゲの鬼太郎』と言えば、これまで5回もアニメ化されている。
1)1968年のモノクロシリーズと、2)1971年のカラー版、3)「夢子ちゃん」&「吉幾三主題歌」の1985年版、それから、4)1996年版に、5)現在放映中のやつ。
これだけ何回もリメイク・リバイバルを果たしている作品も珍しいと思うが、とにかく『ゲゲゲの鬼太郎』は「やればハズレることがない」と言われているらしい。
私の個人的な好き嫌いを言わせてもらえば、1)2)が、子供心にもやっぱシュールで恐くて好きだった。一番印象薄いのは 4)で、印象に残ってないのはちゃんと観てなかったからなのかもしれない。一番最悪なのは 3)で、言語道断!って感じ。キャラの絵柄も全然“水木っぽく”ないし、鬼太郎のヒーローナイズ度も度が過ぎてた。役者としての戸田恵子が悪いわけじゃないが、鬼太郎はアンパンマンではない・・・。
で、今やってる『ゲゲゲの鬼太郎』だけど、これが結構スキ。
高山みなみ、いいねぇ。「野沢雅子にしかできない」と思ってた鬼太郎だけど、高山みなみならアリだと思った。この鬼太郎、(高山みなみのコナンもそうだけど)外見どおり子供らしいとこもあるんだけど、結構シュール&クール、大人びていて中々面白い。
それに、全シリーズ通しての『鬼太郎=ヒーロー』という位置づけは変わらないものの、1985年版のような完全無欠のヒーローではなく苦手なモノがちゃんとある鬼太郎はじゅうぶんに愛せる。(笑) < 自転車に乗れないとことか。
あと、今までのシリーズの中で一番、『目玉親父』が愛すべきキャラとなって頑張ってますな。(田の中勇、いろんな意味で凄すぎる)
・・・とまぁ、鬼太郎の話をしているのは、現在放映中の『ゲゲゲの鬼太郎』にハマっているからではないのです。
観てる人、他にもいるかなぁ?・・・そう、深夜にやってるアレのほう。(笑)
『墓場鬼太郎』・・・コレ、最高!!
アニメなんだけど怪奇漫画っぽい劇画タッチで、元々は貸本・漫画から誕生した『鬼太郎』の世界観そのまんまな感じ。時代に合わせたリメイクではなく時代背景も当時(昭和30年代)のまんまで、鬼太郎や目玉親父や猫娘の出自も描かれている。鬼太郎もヒーローではなく、薄気味の悪いただの子供だ。
要するに。
鬼太郎の原点、最も初めのオリジナルに相当忠実なわけですよ。
タイトルも『ゲゲゲの鬼太郎』と改題される前の原題『墓場の鬼太郎』で、鬼太郎自身も、劇画路線から少年漫画へシフトされることによってヒーローナイズされる前の鬼太郎。さらに声は(鬼太郎だけでなく、ねずみ男・目玉親父ともに)、アニメ化オリジナルの3人(野沢雅子、大塚周夫、田の中勇)の揃い踏みだ。
内容的にも、(18禁というわけではないけど)深夜枠だけあって決してこれは“子供向き”に作られたアニメではない。
もう、ワクワクしちゃうっていうか・・・
久々に「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!」ってかんじのアニメです。(笑)
でもきっと、メジャー化された後の“ヒーロー鬼太郎”しか知らない若いヤツらや子供らには、「これ、鬼太郎じゃないっ!」って拒否されてしまうんだろうな・・・こっちがオリジナルに近くても。(だから、深夜枠なんかな?)
それに、この『墓場鬼太郎』観て一番カンゲキするのはどちらかと言えば、私ら世代よりももう一世代前、ウチらの父ちゃん・母ちゃん世代なんだよね、本当は。かく言う私だって最初の鬼太郎は1971年版のTVシリーズからだし、それからリメイクされる度にどんどん変貌していく鬼太郎に幻滅して原点回帰をしていくようになり、こうして『ハカバ〜』に行き着いたって次第だし。
まぁ、大人になってからオリジナルの鬼太郎に回帰するようになったキッカケの1つは、京極夏彦センセの影響が大きいのも事実だが。
妖怪モノというくくりでは、tactics以来の「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!」だけど、それを抜きにしてもこの『墓場鬼太郎』はハマる。誰にも彼にもおススメできるわけではないが、一部のフリークには絶対ウケること請け合いだ。
ぜひ、観てほしい。(笑)
(23:36:00) ‖ Category:
アニメ
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